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2007年12月24日 (月)

富士山<3日目>2007/12/24

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スバルライン全長16km

いよいよ下山する日になった。下山する日に限ってものすごくいい御天気!
予定していた吉田口から降りるためには、雪崩の危険が高いトラバース道を歩かなければならないので、少しでも危険の少ない(通行止めになっている)スバルラインを歩いて降りることになった。料金所ゲートまで約16kmの道のりなので、おそらく6時間ほどで下れるであろうと予測していた。
7:00過ぎに出発してテント場から5合目売店前まで移動。風で昨日までに付けていたトレースが埋まり、やや歩きにくい・・・。そこからスバルラインを歩き出した。雪の深さはふくらはぎ~深いところでは膝下ぐらいまで。表面がクラストしているので、踏み抜くために力がいる。最初はずっと先頭から3番目で歩くが、かなり疲れる。
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五合目広場から少し下ったところ。いいお天気で眺めも抜群!

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富士山頂の方向(見えているのは、頂上ではありません)

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五合目方向を振り返る。これ以降写真を撮ることはなかった。

後ろから本体が追いついて来たところで、先頭を若い人たちに譲り後ろの方へ。かなり楽になったが、それにしてもペースが速い・・・これでは私はとても6時間は持たないと心配になる。道はとても緩やかに下っていて、感覚としては水平に歩いている感じ。歩いても歩いても高度が落ちていかない。やっと5合目から2,500m地点に到着した頃には、8:30になっていた。まだ全行程の1/6にも満たない・・・。(ここで気付くべきだった・・・1.5時間×6=9時間だということを!)それでも、高度が下がれば積雪量が減るだろうし、地図を見ると斜度も少しきつくなるようだし、少し歩きやすくなるだろう、と楽天的に考えていた。

天気はますます良くなるが、高度がまだ全然下がっていないので暑くはない。さらに歩き続ける。

4合目10:50(ほぼ4時間経過)
ここまで来た時に、足に違和感が・・・。右足の付け根がちょっと痛い。足を持ち上げるのがつらくなってくるが、20〜30cmぐらいとはいえ雪が積もっているので足を引きずるわけにはいかない。何も考えないようにして、とにかく見えている次のカーブを目指して歩いた。往きにバスで通った時には一瞬で通り抜けた道が、ものすごく長い。
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3合目13:00(6時間経過)
標高1786m。期待していたほど斜度はきつくなっていかず、ずっと水平に歩いている感覚だった。足の状態はひどくなる一方だが、全員疲労してきていいるのが分かっていたので、誰にも言わずにいた。だんだんと日差しが午後の日差しに変わりはじめた。
この辺りでバスの運転手さんから携帯で朗報が入る。バスで一合目まで上がれるかもしれない、ということだった。少し元気が出た。気持ちは元気が出たものの、全員疲労を隠せない状況になっていた。全体的にペースダウン。私にもついて行きやすいスピードになった。

2合目14:50(ほぼ8時間経過)
だんだん明るい内に下山出来ないような気がしてきた・・・。全員が疲れているので、私も足が痛いのを我慢してラッセル隊に入る。が、あまり長く先頭を勤めることが出来なかった。足はもうすごくすごくやばくて、いつ歩けなくなるか分からない状態となっていた。 16:00頃、2合目と1合目の半分より少し手前で休憩をとっていると、バスの運転手さんから連絡が入った。17:00にはスバルラインのゲートが閉まるという・・・。今までのペースを見ると1合下るのに2時間を要しているので、ものすごくぎりぎり!(大分ペースダウンしているので間にあわない可能性も・・・)急いで出発する。

1合目の看板にとどめを刺される
16:20頃に1合目の看板のところに到着。「??」思っていたより早い・・・。何故だか理解できなかった。地図上で「1合目」と書いてある場所(多分ゲートの位置)はまだ遠いはずなんだけど・・・。(あとから考えると、なんで地図を信用しなかったのかと思う) でもなんとなく「もうすぐバス!!」と思ってしまい、全体的にペースが上がってしまった。「きっとあのカーブを曲がったらバスがみえるだろう!」と思い進むが、何度カーブを曲がってもなんの気配もない・・・。疲れ果ててザックを投げ出して座り込む人が続出した。私は携帯でバスの運転手さんに連絡を取ろうとするが、相手は圏外にいるようだった。もう薄暗くなりはじめていた。もしかしたら、スバルライン料金所まで歩かなくては行けなくなるかも・・・そうなればさらに少なくとも2時間はかかる・・・。何か方法が無いか考えるが、なさけないことになにも思い付かなかった。

もうとにかく歩くしか無いので、ばてている人も歩き続ける。自分のペースでしか歩けないので、みんなばらばらになってしまった。
ついに暗くなり、とぼとぼ歩いていると、前の方から呼び声が・・・。最後の力を振り絞り急ぎ足で様子を見に行った。するとなんとバスの運転手さんが長靴を履いて歩いて迎えに来てくれていた!!ゲートまであと1km足らずということだった。後ろから来る人に大声で「あといちきろぉ〜!!」と叫んで伝えた(歩いて戻って伝える余力はなかった)運転手さんはスバルライン料金所の方達に交渉してゲートを少しの間閉じずにいてくれるよう頼んでくださっていたのだ。

1合目ゲート・・・17:10(10時間経過)
しばらく歩き、カーブを曲がったとたん、道路が除雪されていた。そして200mほど向こうにゲートとバスが見えた!!
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よろめき歩きバスに到着。荷物を積み込んで、まだ歩いている人達を迎えにいった。程なく全員がバスに乗り込み。大急ぎで発車!料金所ではみんなでバスの中からお礼を言って通過した。(料金所の方々、ありがとうございました。)

市内の大型スーパーで食料を買い込み、一路大阪へ!急いで帰っても、大阪で終電に間に合うかどうか、微妙だった。運転手さんは必要最低限の休憩のみで運転し続けて下さり、ほとんどの人達はぎりぎり終電に間に合うことが出来た。(運転手さんありがとうございました)私はちょっと間に合わなかったので、同じ方向の人と一緒にタクシーで帰った。


この山行も行く前からいろいろと心配はしていた。当初登頂を目指していたので、強風、滑落、雪崩、寒さ、アイゼンが利かない場所がある・・・などなど。でもまさか下山に10時間かかるなんて!!そんなことは全然心配していなかった。今回は富士山の大きさに、すっかりやられてしまった。

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コメント

バスだと登りで30分・・・
文明のすごさを感じますね。
しかし、2気筒2サイクルも
捨てたものでは・・・ないですよね・・・

投稿: 1班班長 | 2008年2月25日 (月) 13時28分

>1班班長さん
そうですね。本当に文明のすごさを体感しました・・・。
でも歩くのもいいものですよね。
歩くのは(山に限らず)好きなのですが、スバルラインだけは、2度と歩きたくないと思いました・・・shock

投稿: カメ | 2008年2月26日 (火) 00時10分

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